12月になるとお正月までは、まだ、1か月あるのに何かそわそわしてきます。
わたくし共のお店ではこの季節だけ販売する山田大根の糠漬けの商品があります。呼び名を“くき大根、桃山大根、中堂寺大根、ねずみ大根”と呼び名はいろいろあるようですが、スーパーで売られている大根より短くて葉っぱの部分は長いものです。この大根を11月に塩と糠だけで漬けます。
この山田大根の糠漬けを水で洗い、うちの母は白い身の部分を薄く輪切りにして(円を切らずに)葉っぱの部分は細かく刻んでから絞って輪切りにした部分と混ぜてしまいます。食べる時にお好みで少し七味とお醤油をかけます。このお漬物12月の中頃には我が家ではいつも食事時に大きな器に一杯盛った山田大根のお漬物が出ていたのを思い出します。
“輪切りで、輪切りで、円を切らずに”と売り場ではお客様に声を掛けます。お客様と縁を切らずにと お正月に近づくと、縁起を担ぎます。
※写真はイメージです。
株式会社 渡辺つけもの
https://watanabe-tsukemono.com/
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