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さまざまなウェブメディアや

『anan』『婦人画報』などの人気雑誌で執筆する他、

ご自身のBLOG『京都くらしの編集室』で京都ライフを発信している

京都在住フリーライター・江角悠子さん。

彼女ならではの視点で

京都のおつけもん屋さんを訪ね歩きます。

お店の個性やオススメの逸品、

ありきたりじゃない京のおつけもんが揃っています。

​ツウな情報をお楽しみください!

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京都ライター江角悠子の

京都おつけもん探訪記

Kyoto Otsukemon Exploration

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Part.16

京漬物 大こう本店(大徳寺本店)

Kyo-tsukemono Daikou Honten

 京都市の北区紫野にある大徳寺は、臨済宗大徳寺派の大本山。アニメで知られる一休さんや千利休にも縁のあるお寺として有名です。そんな大徳寺の南側に位置しているのが、「大こう本店」。創業は1970年、初代である大庭光生さんの名前から2文字取った「大光(だいこう)」が店名の由来だそう。今回は、その息子さん2代目となる大庭真一さんにお話を伺いました!

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巨大な白い提灯が目印。大徳寺のそばにお店を構えてから30年以上。

 「今はもうないのですが、父が現店舗の近くにあった小さな市場で漬物を販売していたのが、店の始まりです。私は高校を出た後に中央市場で働き、父を手伝うようになりました。漬物の味は、原料の野菜の質に左右されます。野菜そのもの味、鮮度など、市場でたくさんの野菜を見ることで目利き、見分け方を学ばせてもらいました」

 

 そんな大庭さんが代表として後を継いでから7年。先代から変わらず大切にしていることは、塩加減と重石の加減だと話します。近年は減塩を意識する風潮にありますが、「塩の量が少なければいいというものではないんです」と大庭さん。「減塩しすぎると、野菜の水分が抜けきらず、調味液もうまく浸透しません。塩加減を間違えると、ただの味が薄い味気ない漬物になってしまいかねないので、その見極めにはすごく気を配っています。また、重石次第で漬物の歯ごたえも変わってきます。これも野菜に合わせて重さを変え、重石をかける時間を変えるなど、職人4人が手作業で細かく調整しています」

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店内ではお漬物の試食が可能。その時期に旬のお漬物や定番など約10種もの漬物を味見しつつ、ほうじ茶でほっこり。長居したくなる落ち着いた空間も魅力。

 大こうの味は守りつつも、一方で時代に合わせた新しい改革もしていきたいと話す大庭さん。最近は希望があれば、近所の小学生に対して工場見学もしているそう。そこで漬物ができる工程を知った子が漬物を食べるようになり、「野菜嫌いだった子が食べるようになりました」とお母さんがお礼を言いに店に来られたこともあるとか。「今の若い子にも、サラダ感覚でもっと漬物を食べてもらえたら」と話します。

 

 今回訪れた店頭で、袋に書いてある商品名が「何とも達筆!」と思ったら、妙心寺の塔頭・天球院の住職が書かれたものだと教えてくれました。紙袋に描かれた墨絵もなんとも言えない味があります。こちらは西賀茂にある正伝寺の前住職が描かれたそうです。お店に行かれた際は、ぜひこちらにも注目してみてください。 

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イチオシ商品

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大こう名物大徳寺漬

540円(税込)

創業当初からある大こうの名物。いわゆるキュウリの「しば漬け」で、酸味が少なく、カリカリとした歯ごたえが良いのが特長です。キュウリの状態を見ながらモノによっては半年〜10ヶ月程度の塩漬け期間を設けます。風味がとっても良いのは、時間をかけてキュウリの青臭さを取りきってから、調味液につけるため。ご飯のお供にはもちろん、お茶請けにも! 

ライター江角の

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京漬物 大こう本店 大徳寺本店

京都市北区紫野北大路通大徳寺南門西

TEL:0120-075-493

営業時間:9:00〜18:00

第2・第4木曜日 休み(但し6月・7月・8月・11月・12月は無休)

https://www.daikouhonten.com/

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