
さまざまなウェブメディアや
『anan』『婦人画報』などの人気雑誌で執筆する他、
ご自身のBLOG『京都くらしの編集室』で京都ライフを発信している
京都在住フリーライター・江角悠子さん。
彼女ならではの視点で
京都のおつけもん屋さんを訪ね歩きます。
お店の個性やオススメの逸品、
ありきたりじゃない京のおつけもんが揃っています。
ツウな情報をお楽しみください!

京都ライター江角悠子の
京都おつけもん探訪記
Kyoto Otsukemon Exploration




Part.13
柴常
Shibatsune
京都市内を南北に走る大通りのひとつ、堀川通の西側にあるのが、「堀川商店街」です。昭和初期には、寄席・映画館・飲食店が建ち並び、京都市内でも有数の繁華街として栄えたエリア。一時期はシャッターが閉まっているところが多かったものの、最近は人気店が続々とオープンしており、観光客も増えているようです。
さて、そんな堀川商店街の中にあるのが、「漬物ダイニング 柴常」です。ここは、大正13年に創業した漬物メーカー「柴常」のアンテナショップで、常時20種以上の漬物をバイキングで楽しめるようになっています。社長の柴垣勝巳さんにお話を伺いました。

アーケードが続き、雨の日も観光しやすい。晴明神社や二条城、京都御所など人気の名所も徒歩圏内。
「創業以来、本当においしいと思える漬物を作り、百貨店やスーパー、レストランなどへ卸してきました。漬物メーカーとして、まずは漬物の味を決める野菜にこだわっています。おいしい野菜を仕入るため、仕入れ先のベトナムまで出向いて、肥料や土壌改良について指導したり、漬物に合う品種を作りたいと、中国では胡瓜の種の交配から関わったりすることもありました」。
なんと! 野菜づくりだけではなく、種の交配から関わっていたとは驚きです!



柴常が手がけた漬物以外にも、「ここの味なら間違いない!」と社長が目利きをした漬物も並ぶ。
また、最近取り組んだのはクコや松の実といった漢方の漬物づくりで、漢方の先生から依頼があって始めたのだとか。その前は、シンガポールからの依頼で、解凍してからも歯ごたえよく、おいしく食べられるようにした「冷凍漬物」を作るなど、話を聞くほどに、柴垣さんは漬物を作る職人さんというより「発明家」ではないか? という気がしてきます。
そんな発明家・柴垣さんの手がけるお漬物、気になりませんか。「漬物ダイニング 柴常」では、お漬物食べ放題+白ご飯やお粥が選べるセットのほか、漬物を漬ける技術を応用して作る干物の塩麹漬といったメニューも用意。店頭で商品を購入することもできます。ぜひ柴垣さんの味を、お店で体験してみてください。

イチオシ商品




出汁漬け刻み柴漬け
453円
出汁で漬けた柴漬とは、今までありそうでなかった味! 厳選した国産の昆布と削り節を使って出汁をとり、漬けているそう。出汁に漬けた後でも、胡瓜のパリパリとした食感が楽しめるのは、野菜の水分含有率を考え、塩の量や重しの加減も考慮した結果だそう。食べると柴漬の風味の中に、ほんりの〜り甘さが感じられるのですが、それが出汁の旨み!レストランでも楽しめます。
ライター江角の



漬物ダイニング 柴常
京都市上京区西堀川通出水上る桝屋町
1番地 堀川出水団地第2棟211号室
TEL:075-366-8175
営業時間:10:00~16:00(LO15:30)
物販(店頭販売)10:00~17:00
不定休




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