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さまざまなウェブメディアや

『anan』『婦人画報』などの人気雑誌で執筆する他、

ご自身のBLOG『京都くらしの編集室』で京都ライフを発信している

京都在住フリーライター・江角悠子さん。

彼女ならではの視点で

京都のおつけもん屋さんを訪ね歩きます。

お店の個性やオススメの逸品、

ありきたりじゃない京のおつけもんが揃っています。

​ツウな情報をお楽しみください!

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京都ライター江角悠子の

京都おつけもん探訪記

Kyoto Otsukemon Exploration

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Part.20

川勝総本家 本店

Kawakatsu Sohonke Honten

 創業は大正6年。八坂神社のそばで漬物店を営んでいたのが手狭となり、昭和に入って大宮五条を北に上がった場所へ店舗を移転。老舗の4代目として生まれ、現在は専務を務める川勝隆義さんは、「うちは新鮮な野菜の仕入れが不可欠なので、京都市中央市場から近いという理由もあって、この場所を選んだみたいですね」と話します。少々アクセスしにくい場所ではあるけれど、それでもわざわざ訪れる人も多い人気店です。

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本店の建物は明治期のもの。元は染め物屋さんだった。

 現在は京都市内に7ヶ所、県外にも東京をはじめ大阪や兵庫にも店舗を構えているものの、「私自身も現場に立って漬物を作っているので、味は間違いないという自信はありますが、それだけではなかなか食べてもらえない時代になりました」と川勝さん。最近大学生と話した際に、漬物を初めて食べるという学生もいて驚いたそうです。

 そんな中にあって近年は「おもたせ需要もあるので、見栄えのよさも意識しています」とのこと。店頭の漬物を見てみると、確かに、定番に混じってパッと目を引く漬物がいくつも並んでいました!

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色や形、パッケージにも工夫が施され、思わず誰かに話したくなる、贈りたくなる漬物も多く並ぶ。

 「野菜の目利きや塩加減など、昔ながらの加工技術を大切にモノづくりに取り組むのは当然ですが、今の人にも喜んで食べてもらえるよう、塩分控えめでサラダ感覚で楽しめる漬物や、趣向を凝らした創作漬物も毎月発表するなど、いろいろなことに挑戦しています」。

 また川勝さんのお父さんは、漬物の普及を目的に20年以上前から「漬物教室」も開催しています。実はわたしも以前参加させてもらったことがあるのですが、職人さんが手取り足取りおいしさの秘訣を教えてくれたため、本来なら外に出したくないであろう企業秘密をここまで披露してくれるなんて!と感激したことを覚えています。

 本店を訪れると、京番茶とともにその日の漬物3〜4種を出してくれるおもてなしも。味見をしつつ、たくさんある中から(本店にしか置いていない漬物もあり)、お気に入りを見つけてみてください。

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イチオシ商品

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大葉入り味くらべゆず胡椒仕立て

540円

毎月発表される創作漬物から人気が出て、定番商品となったものもあります。この商品もその一つ。写真ではカットしてありますが、パッケージに入った状態では、大根と胡瓜をリボンで結ぶように、かんぴょうがあしらわれており、何とも可愛らしい。春夏はさわやかな柚子胡椒、秋冬には、黒胡麻七味と季節ごとに異なる味わいが登場します!

ライター江角の

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川勝総本家 本店

京都市下京区大宮通五条上る上五条町 394

TEL:075-841-0131(代表)

営業時間:9:00〜18:00

年中無休(ただし1月1日〜3日まで休業)

https://www.kawakatu.com/

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